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デビューからお世話になっていた事務所の大先輩でもある谷村新司さんがご逝去されました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

チンペイさん、こんなに突然逝っちゃうなんてあり得ないですよ。おかしいでしょ。
もっともっと教えてほしいことがあったのに。何一つ恩返しもできていないのに。
本当に本当に悔しいです。

 

デビューの頃は同じ事務所にいても、大先輩のチンペイさんに声をかけることなんてできず、僕らは挨拶するのが精一杯。でもチンペイさんはどんなときも必ず足を止めて、今の僕らの状況を興味深く聞いてくださいましたよね。

事務所の他のミュージシャン達もどんどんテレビに出てヒット曲を飛ばす中、ライブばっかりやってる僕らに「スタレビの音楽は面白いんだから、このままやり続ければそれに気づく人がこれから増えてくるよ」と言ってくださいました。それがどれだけ僕らの励みになったか。

本当に嬉しい言葉でした。その後もたくさんの番組にゲストとして無名の僕らを紹介してくださったり、ご自宅での貴重なパーティーにも呼んでくださいましたよね。

あのときに振る舞ってくださったご自慢のお好み焼きの味は忘れられません。そして、そんな思い出の中にはチンペイさんが語ってくださった数々の言葉があります。

今となっては、そのひとつひとつが僕を育ててくれた気がします。

 

そういえば「木蘭の涙」が世の中で多少聴かれ始めた頃、エレベーターの前でバッタリお会いしたとき、チンペイさんは「かなめ、聞いてるよ。ここからお前の生活が一変するからね！」と言ってくださいましたよね。

あれから、なにひとつ変わらず生活してる僕がいるのですが、これって、、、、。

 

アリスを育てられた細川社長とも向こうでお会いするのでしょうね。デビューの頃は、あまりにも遠い存在でまともにお話もできなかったおふたりです。それなりに経験値を積んでやっと、少しはお話できるようになったときに細川社長もチンペイさんも旅立たれてしまいました。本当に寂しい思いでいっぱいです。

ちゃんとお礼を言いたかったです。本当にありがとうございました。

僕らはあなたの残してくださった音楽を楽しみながら、いつまでもあなたのことを思っています。

ご冥福をお祈りします。

　　　　　　　　　　　　　　　スターダスト・レビュー　ねもとかなめ